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昼間に現場へ行ってみよう

2008-05-13

先週末は、富山県内のある食品会社へISO22000のコンサルティングへ行きました。


現場を1-2時間程度巡回しましたが、チェックシートの記入方法に問題がありました。



  1. 午前11時頃巡回しましたが、朝7時に実施すべき冷蔵庫温度確認がなされていない。

  2. 午前11時なのに、ナイフチェックシートには、13時、15時、終了時の点検欄にすでに”○”が記載されている。

これらのチェックシートは作業が終了し、製造課長、品質管理課長などが検証するときには、なんら問題のない形に仕上がって来ますから、作業が適切に実施されていたかどうかはチェックシートを見るだけでは決して確認できません。


恐らく1の例だと、担当者は作業終了時に「多分この程度の温度だろう」と思い、適当な温度を記入しているでしょう。


2の例だと、「いつも”○”だから、今日も1日分”○”に違いない。」と○を付けていることでしょう。


⇒要するに「担当者は何も確認せず、ただ単に記録だけを作っている」と言っても大げさではないと思います。たまたま確認したのが、殺菌工程や、金属探知機工程ではありませんでしたが、概ね、このチェックシート同様のチェックが現場に蔓延していると考えられます。これは企業としては非常に危険な状態だと思います。


そのため、何故、その作業をその時間にする必要があるのか?何のために実施しているのか?を従業員に教育し、チェックシートの持つ意味を教えることが重要です。


管理監督者は、1日の作業終了後にチェックシートだけを確認するだけではなく、日中に現場が適切に動いているかどうかを良く確認してみてください。


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